mobatch辞書(モバッチ)

ヴァイオリン 本体





全長は約60cm。一般にボディ長で楽器の大小を見る。現代では355mmが平均。オールドは352mm前後が多い。
重量は楽器にもよるが、だいたい500g弱。
木製で、部位によって使われる木は異なる。湿気による反りなどの不正な歪みを防ぐため、通常50年程度、高級品では100年以上の自然乾燥がなされた材料を使用する。材料の選定はピアノ以上に重要である。これらは工房の倉庫に数代に渡って収集保存されていたり、古い廃材から取られる場合もある。表板はスプルース(ドイツトウヒ)、裏と側板・ヘッドなどにはメイプル(カエデ)がよく用いられる。寒冷地の硬い木を使用する。
側板・裏板は木目の模様「」があるものが多い。主にトラ目をいう。ごく稀に、バードアイという堅く美しいメイプルの杢を使った楽器もある。
指板は通常黒檀が使われるが、ペグボックスとスクロールは形に適合した木の又やコブを利用する場合があった。
表板の裏側には、力木(バスバー)と呼ばれるスプルース(表板と同じ材)の部品が、膠で張りつけられる。これは表板を補強するとともに、特に低音の響きを強め安定させる役割を果たす。表板を削る際にその形状にしないのは、バスバーの両端は板に密着させないためであり、音の本来の出所は、側板で緊張された硬く滑らかな表板に由来するからである
ヴァイオリン内部には、魂柱(サウンドポスト)と呼ばれるスプルースの円柱が立てられている。魂柱は表板と裏板の形を保持し、振動を伝え、音色・音量を決定する大切な役割を果たす。
これらのうち、駒・魂柱・ペグ・エンドピン以外の各部位は、ニカワによって接着される。ニカワの接着剤としての性質上、蒸気を当てることで分解できるため、分解修理や部品交換が可能である。
さらにニカワは乾燥接着した後も、楽器の振動を完全に吸収することなく、適度な柔軟性を発揮する。そのため楽器に最適で、現在でも他の接着剤は使われない。
安価な楽器には、好ましくない材料や接着剤が使われている場合がある。特に指板を黒く塗ったツゲなどで代用している場合は、使用するにつれて色が禿げてくることがある。
撥弦楽器ではないため、指板にはフレットが存在しない。
指板の先には弦の張力を調整する糸巻き(ペグ)がついている。先端の渦巻きは装飾で、この部分に別の彫刻(人、天使、ライオン等の顔)が施される場合もある。
ボディの周囲に、黒檀によるパフリングという細い二重ラインを呈した埋め木が施される。本来これは装飾目的ではなく、板の振動をそこで止める・外部からの振動/衝撃をふせぐ、という役割をもつ。総じて音響目的である。
ヴァイオリンの仕上げにはニスが塗られる。ニス塗りは職人によりさまざまな形態をとるが、基本的には木部を変形させないために、アルコール溶媒やシンナーに油脂や色素を溶かしたもので、塗布後乾燥により揮発溶媒を飛ばす。通常30回程度、職人によっては50回ほど、薄いものから徐々に濃くしたものを塗り、ニスを浸透させていく。最後は乾燥と研磨と重ね塗りを繰り返して、布や羽で磨いて仕上げる。これは木の変形を防ぐための湿気対策や、材料自体を硬くする目的で、材料を削る段階から徐々に塗ることもある。
木材の腐朽・食害などからの保護も兼ねているが、楽器の音を逃がさないよう引き締める役割が最も大きい。白木で組み立てたヴァイオリンは、音が発散して重厚なヴァイオリンの音にはならない。
光沢を増し見た目が美しくなる、のは音を追求した結果であり目的ではない。



次へ( 弦 )
前へ
「ヴァイオリン」の目次


関連画像&動画


ニコニコ動画(RC2)‐創聖のアクエリオンをヴァイオリンで弾いてみた(二番煎じ)
04:40

その他の動画

「ヴァイオリン」ってどう思う?

投稿はまだありません。

全てのコメントを見る(0)

他の言葉を検索する

▼キーワードで検索

▼日付から出来事を調べる

mobatch辞書TOP

ページの上へ

mobatchサイト
引越しバイクガソリンスタンド

PRサイト
クラブキャッシング出会い出会い系デコメキャッシングホテル芸能人ブログバイト


mobatch辞書
出典:フリー百科事典『Wikipedia』/GFDL準拠