ビブラートはよく使われる演奏技術であり、肘、手首、指のいずれかを動かすことによって弦を押さえている指を前後させ、音を低音側に素早く振動させて深みを与えるものである。左腕を動かすことによってその動きを指先に伝える方法、左手の手首から先を揺らす方法、指のみを揺らす、などの方法がある。ビブラートは震えではなく揺れであり、音程による倍音の伸びの差を効果として聴かせるためのものである。
オーケストラにおいてビブラートを常時かける現在の習慣は20世紀中頃に世界に広まったもので、それ以前はビブラートは装飾音、或いはソリストのものであると認識されていた。バロック音楽などを演奏する古楽オーケストラはもちろんのこと、ロジャー・ノリントンやニコラウス・アーノンクールといった古楽系の指揮者が現代オーケストラを指揮する場合には、基本的にノン・ビブラートによる演奏を要求することが多い。
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