11世紀半ば、ウェセックスの最後の王となったエドワード懺悔王は、ウェストミンスターに大修道院のウェストミンスター寺院と王宮のウェストミンスター宮殿を建設した。1066年にイングランドを征服したノルマンディ公ギヨーム2世は、ウェストミンスター寺院でイングランド王ウィリアム1世として即位し、ウェストミンスター宮殿を住まいとした。以後、ウェストミンスター宮殿を中心とするシティ・オブ・ウェストミンスターは政治と宗教の中心地となる。その一方でシティは、この頃すでに自治機能をもつ商業都市に発展しており、ウィリアム1世はロンドン塔などの要塞をシティの東西に建設して市民を威圧した。経済力のあるシティは、12〜13世紀に市長を選出する権利や独自の法廷をもつ権利を獲得、14世紀半ばからは市参事会を選出し、王権から独立した高度な自治都市として独立を保持した。
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