「リン酸」とは?
リン酸(リンさん、燐酸、英:phosphoric acid)はオキソ酸の一種で、化学式 H3PO4の無機酸である。オルトリン酸とも呼ばれる。リン酸骨格をもつ他の類似化合物群(ピロリン酸など)はリン酸類(リンさんるい、英:phosphoric acids)と呼ばれている。リン酸類に属する化合物を「リン酸」と略することがあるため、注意が必要である。リン酸化物に水を反応させることで生成する。
単体は斜方晶系に属す不安定な結晶、またはシロップ状の無色の液体。融点 42.35 ℃。水・アルコール・エーテルに可溶。
生化学において最も重要な無機オキソ酸といっても過言ではなく、DNA、ATPを構成するため非常に重要。生化学反応では、低分子化合物の代謝においてリン酸が付加した化合物(リン酸エステルなど)が中間体として用いられることが多い。またタンパク質の機能調節(またそれによるシグナル伝達)においてもリン酸化は重要である。これらのリン酸化は多くの場合ATPを用い、特定のリン酸化酵素によって行われる。
このほか、肥料・洗剤の製造、エチレン製造の触媒、清涼剤(コーラの酸味料など)、歯科用セメント、金属表面処理剤、ゴム乳液の凝結剤、医薬、微生物による廃水浄化など用途は幅広い。
Infobox 化合物
| name | リン酸 |
| IUPAC名 | リン酸 |
| 別名 | オルトリン酸 |
| 分子式 | H3PO4 |
| 分子量 | 98.00 |
| 形状 | 斜方晶系に属す不安定な結晶、またはシロップ状の無色の液体 |
| CAS登録番号 | [7664-38-2] |
| SMILES | OP(O)(O)=O |
| 密度 | 1.685 | 相=(固体) |
| 溶媒2 | | 溶解度2= |
| 溶媒3 | | 溶解度3= |
| 融点 | 42.35 | 融点注= |
| 沸点 | 213 | 沸点注=(分解) |
| pKa | 2.12, 7.21, 12.67 |
| 出典 | ICSC |
「リン酸」の目次
- 性質
- 利用
- ハロゲン化水素の調製
- さびの除去
- 食品添加物
- 合成
- 参考文献
- 関連項目
リン酸吸着フィルター
01:49
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