誕生の場は1960〜70年代、アメリカニューヨークでみられたブロック・パーティーだと言われるが、古くはアフリカン・グリオ(文盲者に口伝で歴史や詩を伝える者達)にそのルーツが見られ、マルコムXやキング牧師といった政治的指導者のスピーチも大きく影響を与えている。モハメド・アリのインタビューなどで見られた言葉遊びによって、より広まったといわれる。レゲエにおけるトースティングにも影響を受けていると考えられており、トースティングがレコードに収録されているインストゥルメンタルに乗せて行うように、DJがプレイするブレイクビーツに乗せて行ったのが初期のラップの形だと考えられている。あらかじめ用意した歌詞(リリック)ではなく、即興で歌詞を作り、歌詞とライムの技術を競うフリースタイルもある。
また「ラップする者」を意味するラッパー(rapper)は1979年シュガーヒル・ギャングのシングル「ラッパーズ・デライト(Rapper's Delight)」のヒット以降メディアが付けた通称で、この呼び名を嫌がり、特にオールド・スクール世代の「ラップする者」はRun-D.M.C.が名付けたMC(microphone controller)という名称を好んで使う。
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