「プラモデル」 スケールモデル
(塗装加工作品・ジオラマ情景ベースで撮影)
実物が存在するもの、または設計・企画された物を縮小した模型をスケールモデルと呼ばれる。プラモデルを始めたのがヤード・ポンド法の英米だったので、「1フィート(12インチ)を1インチに縮小」が基本。よって分母が12の倍数のものを「国際標準スケール」という。しかし、鉄道模型のようにレールの幅を基準にした物や、メーカーの都合(箱のサイズや、走行ギミックのためのギアボックスや電池の内蔵)のために決定され、積極的なシリーズ展開のために自然に「標準」になってしまったものもあり、後者の代表が有名なタミヤの1/35である。またバイクの大型キットのスケールである1/9は、代表的メーカーであるプロター社が縮尺を間違えて偶発的に発生したものであり、1/50は航空機ソリッドモデルの標準スケールである。
- 艦船、艦艇、船舶(帆船含む)1/72、1/144、1/200、1/350、1/400、1/500、1/600、1/700、1/720、1/800、1/1000、1/1200 などのスケールがあり、最も種類が多いのは静岡のメーカー四社が共同でシリーズ展開した1/700である。近年はハセガワの三笠を皮切りに1/350スケールの新製品のラッシュが続いている。また日本模型の30センチシリーズは1/700-1/1100程度に相当する。民間船は(日本国内メーカーでは特に)少ない。
- 陸上兵器(戦車、大砲、装甲車、兵士など)1/15、1/16、1/24、1/25、1/30、1/32、1/35、1/40、1/48、1/50、1/72、1/76、1/87、1/144、1/350、1/700 などのスケールがあり、主流はタミヤが打ち出し日本国内メーカーが追従、以後イタレリ、エッシー、エレールなど海外メーカーも従った1/35スケールである。このため米英のメーカーが展開していた1/32(メタルフィギュアの54mmスケール)ミリタリー物は少数派になってしまった。現代の主流は1/35、1/48、1/72、1/144であり、その中でも1/35が圧倒的なアイテム数を誇る。
- 航空機(固定翼機、回転翼機など)1/24、1/32、1/35、1/48、1/50、1/72、1/100、1/144、1/200、1/350、1/700 などのスケールがあり、大戦期のレシプロ機はディテールアップが楽しめる1/48、現用のジェット機はコレクション性の高い1/72が主流である。1/24や1/32といった大型キットは、一時期殆ど新キットの出ない状態が続いていたが、中国メーカーの参入を契機にキット数が増えつつある。また一部のヘリコプターは、陸上兵器の標準スケールに合わせて1/35でモデル化されている。
- 車(スポーツカー、オートバイ)1/12、1/16、1/20、1/24、1/32、1/43等があり、市販されている車両(高級車含む)は1/24スケール、オートバイはレース用及び市販とも1/12が主流である。1/43はメタル製のレーシングカーが多く発売されている。
- 鉄道車両【輌】(ディスプレイキットもしくは、電池等の動力源を内蔵したモーターライズキットで、鉄道模型への使用を考慮していない物)1/50、1/80、1/150等
- 箱庭(農家などのモデルに、付属の種を植えて育てることができる)スケールに統一性無し(同シリーズの店舗などは1/60、屋台は1/25)。
- 建築物(姫路城、五重塔など)1/700、1/350、1/200が多いがスケールに統一性無し。
- 拳銃(ルガー・スーパーブラックホーク、コルト・パイソンなど)原則として1/1
- 家電(扇風機など)モーターを内蔵し実際に扇風機としての機能を果たす。ある意味では模型ではなく1/1の扇風機そのものであると言える。
- 楽器(ドラムセットなど)
- 動物(人体模型、アリイのコアラ、ラッコ、エリマキトカゲ、タミヤの1/35の恐竜 など、海外メーカーには比較的多い)
なお、鉄道模型(鉄道車両【輌】、ストラクチャー=建物)の中のプラキットと呼ばれる製品は、プラモデルのスケールキットそのものであるが、
- 鉄道模型ファンとプラモデルモデラーの間の楽しみ方・模型観の違い (鉄道模型は完成品が主体な一方スクラッチモデルも少なくない、使用される素材も金属・紙など様々である)のためモデラー間に棲み分けがある。
- そのため、メーカーがプラモデルのメーカーとは異なる。
- 販売店でも鉄道模型とプラモデルは売り場が別々に設けられている場合が多い(鉄道模型のプラキットは、プラモデル売り場ではなく鉄道模型売り場に置かれている)。
上記三つの理由からプラモデルとは区別して扱われる傾向が強い。但し、スケールモデルのストラクチャーとして充分使用可能なので参考までにスケールを掲示しておく。
- Nゲージ(約1/140〜1/160)、HOゲージ(約1/72、1/76〜1/87)、Zゲージ(約1/220)
- 鉄道車輛のプラモデルは、かつて鉄道模型が金属製品主流だった時代に一ジャンルを築いたが、プラ製品主体のNゲージの発展とともにファン層が移動し、鉄道模型の陰に隠れた存在になってしまった。
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